リーマンショック後を下回っています。最新情報をお伝えいたします。
今週は、経済の動きに2カ月先行すると言われ、今年に入って暴落が続く「バルチック海運指数」につきまして、私見たっぷりにお話ししたいと思います。
金融緩和の影響により、実体経済と株価の差が開いて久しいですが、実体経済の鏡と言われ、今後の株価予測の判断材料とされているのが「バルチック海運指数」です。
「バルチック海運指数」は、「バルチック・ドライ・インデックス」(BDI)とも呼ばれ、英国ロンドンにあるバルチック海運取引所(Baltic Exchange)が1日に一度算出・公表する、外航不定期船(外航ばら積み船)の運賃の総合指数をいいます(1985年=1000と基準値を定める)。
これは、世界各国20の主要水域を通る貨物船の用船料を表した指標で、世界的に原材料の需要が高まると、貨物船の需要も高まるので用船料が上がります。
その為、製造業の原料需要の増減をいち早く把握出来る重要な指標とされていることから、実体経済の鏡と言われるのです。
高城未来研究所「Future Report」Vol.449(2020/01/24)
定期的に高城さんのメルマガで登場する「バルチック海運指数」。海外のサイトになりますが最新のチャートをチェックしてみました。
2020年3月11日現在「627」です。メルマガ発行時の2020年1月24日「557」。2020年2月10日には「411」まで低下しています。昨年2019年の後半から大分落ち込んでいるのが判ります。
※参考:
・1985年(基準値)「1,000」
・リーマンショック前「11,440」
・リーマンショック後「715」
・最低値 2016年「317」
■All(1985/1/4~2020/3/11)
- Baltic Exchange Dry Index
■1Y(2019/3/11~2020/3/11)
- Baltic Exchange Dry Index
- 中国のコロナウイルス、世界の海運業に大打撃 パルチック海運指数が83%下落(大紀元)
世界のコンテナ輸送量の約1/3は、中国の港を経由しています。中国の工業生産が大幅に削減されたことにより、海運業界全体に影響を与えています。
指数は大底を打ったように見えますが、まだまだ予断を許さない状況です。今後この指数を定期的にチェックしていきたいと思います。
指数は大底を打ったように見えますが、まだまだ予断を許さない状況です。今後この指数を定期的にチェックしていきたいと思います。
Link:
バルチック海運指数(wiki)
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Photo by Diego Fernandez on Unsplash