これからしばらく、不安定な時代が続くかもしれない。
2005年に出版され、世界的なベストセラーになったトーマス・フリードマン著「フラット化する世界」は、もはや真夏の夜の夢の ように消え去りました。
その後の世界を、僕はこの十年以上、「リキッド化する世界」と問い続けました。
昨日の味方は、今日の敵。
一時間前までの安全は、いま迫る危機。
常に揺れ動く不安定な状況が、半永久的に続くように思われる悪夢のような状況。
それがアフターコロナと言われる「リキッド化する世界」です。
高城未来研究所「Future Report」Vol.459(2020/04/03)
高城さんの著書やメルマガでよく登場する「リキッド化」について。
今回のコロナによって「自宅待機」「テレワーク」「営業自粛」といった普段とまったく違う環境に、一気に切り替わり、まさに「リキッド化」する状態を体験しました。高城さんも指摘していますが、さらに大地震が来るのではないかとも言われていて、まさに世界が流動的に動き続けるかと思うと、なかなか気が休まりません。しかし、逆にリキッド化した、動き続ける不安定な世界をイメージできると、どのような準備・心構えをすればいいかのヒントが見えてきそうです。とにかく「心身の健康」と「身軽」にすることが大事だと思いました。
リキッド化
リキッド化は、水のごとく流動的で、緩やかに動き続ける状態を指す。たとえばある地域が国から離れたり、そうした地域同士がくっついてユニットを組んだりする。それも固定的なものではなく、絶えず離合集散を繰り返す。
(中略)
フラット化がたどりつく先は静的均質化された世界だが、リキッド化は動的で多極的な世界といえばわかりやすいだろうか。リキッド化した世界はつねに動き続けるため、悪く言えば、不安定だ。しかし、流れのない水はやがて腐ってしまう。フラット化しただけの世界より変化は続くが、僕は長期的に見れば明るい未来が待っていると思う。なぜなら、固定されることがなく、可能性が広がるから。
2035年の世界(高城剛 著)
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- 高城未来研究所「Future Report」Vol.459(2020/04/03)
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