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2021年1月9日土曜日

【書籍】【アート】ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡


高城さんの好きなアーティストの一人です。

先日の高城剛さんのメルマガ(Vol.495)の中で紹介されていたアンディ・ウォーホルです。ウォーホルの「アートのカテゴリーに収まらない、多面的で、少しも目が離せない、逸脱した存在で、いままでにないシーンの中心的人物」に惹かれるようで、高城さんのイメージとも重なります。共に同時代(1980年代)をニューヨークで過ごしています。

有名な作品「キャンベル・スープ缶」「マリリン・モンロー」「ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのバナナジャケット」など、20世紀を代表するアーティストの1人として、何となくウォーホルを知っていても、彼が生涯を通じてどのような作品に取り組んでいたかは意外と知らないものです。


商業デザイナーからファイン・アーティストへ

しかし、世間では純粋美術のほうが上だとされ、パトロンや批評家たちもそれに加担している。ウォーホルはこうした状況を冷静に見つめ、自分も純粋美術で成功しようと思うにいたるのである。そこには、芸術家や巨匠たちに対する無邪気なあこがれはない。商業美術で成功した自身によって純粋美術でも成功しようとした野望と冷静な計算のみがあった。

ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡(宮下規久朗 著)


東欧移民の末っ子として生まれたウォーホル。若いころから芸術的才能を発揮し、厳しい家庭環境にも関わらず、カーネギー工科大学進学、広告などの商業デザイナー(イラストレーター)としての活躍など、頭角を現していきます。

この書籍は、ウォーホルの生涯を新書サイズにまとめてくれているので、エッセンスが凝縮されていて読みやすく、おすすめです。

ちなみに、本書では「日本にあるウォーホル作品の双璧」として、次の2つを紹介しています。