人類の長い歴史から、イノベーションの謎を検証。
先日の高城剛さんのメルマガ(Vol.513)で紹介されていた本です。世界的に著名な科学・経済啓蒙家のマット・リドレー氏の著書です。
「イノベーションとは何なのか」「なぜ起こるのか」「どうやって起こるのか」を人類の長い歴史から紐解きます。
(蒸気機関、検索エンジン、ワクチン、電子タバコ、輸送用コンテナ、シリコンチップ、キャスター付きスーツケース、遺伝子編集、数字、トイレなど)
興味深いのが、過去のイノベーションは一人の「孤高の天才」ではなく、チームプレーで成し遂げられていることです。また、様々な「協力」や「共有」、「自由な環境」と「試行錯誤(失敗)」、そしてイノベーションが人々に理解されるには多くの時間が掛かることなど、今後の新しいビジネスを考える上でも参考になる一冊です。
ちなみに著者は将来「ITの変化は減速するかもしれない」と予想しています。
目次
- 第1章 エネルギーのイノベーション
- 第2章 公衆衛生のイノベーション
- 第3章 輸送のイノベーション
- 第4章 食料のイノベーション
- 第5章 ローテクのイノベーション
- 第6章 通信&コンピュータのイノベーション
- 第7章 先史時代のイノベーション
- 第8章 イノベーションの本質
- 第9章 イノベーションの経済学
- 第10章 偽物、詐欺、流行、失敗
- 第11章 イノベーションへの抵抗
- 第12章 イノベーション欠乏を突破する
- 特別追記:コロナ後の世界とイノベーション