本サイトはプロモーションが含まれています

2024年3月30日土曜日

【関連本】【イタリア】【ソロメオ村】人間主義的経営 ブルネロ・クチネリ


「人間のための資本主義」とは何か?

先日の高城剛さんのメルマガ(Vol.661)で、イタリアの小さな村ソロメオに本社を置くブルネロ・クチネリ(Brunello Cucinelli)が紹介されていました。一人のクリエイターが長年かけて価値を創造した事例として解説されています。

『人間主義的経営』は、イタリアのアパレル企業の創業者であるクチネリ氏が、自身の生い立ちと経営哲学を語った書籍です。イタリア語で発刊された「Il sogno di Solomeo(ソロメオの夢)」の邦訳版です。

クチネリ氏は、「人間の尊厳と自然との調和」を事業の目的とした「人間のための資本主義」を実践しています。妻の出身地である小さな村ソロメオでカシミヤセーターを製造する会社を立ち上げました。

現在、ミラノ証券取引所に上場する世界的ラグジュアリーブランドとなり、好調な業績と盤石な財務基盤で経営されています。また、職人学校の運営や、村の文化・自然環境の整備にも投資しており、シリコンバレーの著名企業家からも注目を集めています。

貧しい家庭で育ち、都会への移住でも挫折したことが、クチネリ氏の哲学に大きな影響を与えています。第6章では現代のテクノロジーに対する見解が述べられており、本書の見どころの一つとなっています。


目次

  • 第1章 ソロメオ、精神の宿る村
  • 第2章 幼年時代
  • 第3章 私の心の大学
  • 第4章 カシミヤの彩り
  • 第5章 世界へ
  • 第6章 親愛なる匠たち
  • 第7章 輝く未来
  • 第8章 創造物との対話
  • 第9章 心の中の揺るぎないもの
  • 第10章 日々の印象
  • 訳者あとがき