北海道函館でサンセバスチャンの味を楽しめます。
高城剛さんの著書「人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか スペイン サン・セバスチャンの奇跡」はサンセバスチャンの魅力について紹介していますが、1970年代にすでに現地で修行した先駆者の本がありますので、ご紹介します。
著者の深谷宏治氏は、1985年に函館で「レストランバスク(現在:バル・レストラン ラ・コンチャ・イ・バスク)」を開業し、本格バスク料理を日本に紹介した現代スペイン料理界の第一人者です。東京理科大学工学部卒業後、助手を経て料理の道に入りました。
現在は、レストラン経営のほか、「バル街」や「世界料理学会」などのイベントも企画運営されています。
本書では料理人の視点からサンセバスチャンの魅力が描かれているほか、工学部で人間工学を専攻した異色の経歴を活かし、料理人の枠を超えた社会を創るクリエイターの一面も楽しむことができる一冊です。
Link:
- レストランバスク(長期休業中)
- バル・レストラン ラ・コンチャ・イ・バスク(2024年1月19日より営業再開)
目次
- まえがき
- 第1章 至福のイベント「バル街」
- 第2章 バル街に込められた真の目的
- 第3章 美食の聖地が教えてくれたこと
- 第4章 料理人の新たな扉
- 第5章 地方だから本格料理「レストラン・バスク」
- 第6章 世界料理学会
- 第7章 美食倶楽部
- 第8章 味覚の源泉
- あとがき
- 著者略歴