アーユルヴェーダ関連本の決定版です。
先日の高城剛さんのメールマガジン(Vol.669)で紹介されていたアーユルヴェーダの書籍です。医師による本で、アーユルヴェーダについて体系的に学べる良書です。初版は1996年ですが、2017年に新版として「食事療法」「生活処方箋」などの具体的な内容が加わりました。
著者の上馬塲和夫先生は、日本のアーユルヴェーダ研究の第一人者です。「東洋医学と西洋医学を融合」をモットーとされています。
「最も古いものに、最も新しいものがある」という思いで書かれている本書は、心身を整えるためのアーユルヴェーダについての解説や具体的な手法が掲載されているますが、後半は哲学的な内容も登場し、非常に読み応えがあります。
高城さんの著書「サバイバル時代の健康術」よりさらに深くアーユルヴェーダを知りたい方におすすめの書籍です。
ちなみに著者の上馬場和夫先生のインタビューは、メールマガジンVol.558から5回にわたり『「病」との対話』で掲載されています。
「病」との対話
医師・医学博士 上馬場和夫先生- Vol.558 第1回「東西医学の融合を目指して」
- Vol.559 第2回「アーユルヴェーダは生命の科学」
- Vol.560 第3回「伝統医学における瀉血療法」
- Vol.561 第4回「瀉血療法の作用機序」
- Vol.562 第5回「来世の準備」
目次
- はじめに
- 第1章 自分の体と心を見つめよう
アーユルヴェーダは個性をとらえる医学
体と心を動かすエネルギー「ドーシャ」と「グナ」
3つのドーシャがあらわす体と心の特徴 プラクリティ - 第2章 ドーシャの乱れが病気を起こす
アグニ(消化の火)とオージャス(活力素)の働き
自身のコンディションを知るためのチェックリスト - 第3章 ドーシャのバランスを整えるために
鎮静療法と浄化療法
心の鎮静と浄化
症状別対処法と症状に共通した食事法 GCフリー
女性の健康のために
子どもの健康のために
シルバーエイジの健康のために
老いと死 - 第4章 アーユルヴェーダの食事療法
医食同源の原理
日本の四季を考慮したアーユルヴェーダ的食生活
アーユルヴェーダで使う主要なオイル - 第5章 アーユルヴェーダの生活処方箋
起床から就寝までのケア
朝の過ごし方
昼の過ごし方
夕方の過ごし方
健康を左右する五感の使い方 - 第6章 生命とは、真の自己とは何なのか 生命の本質と構造について
生命の本質を捉える「生命科学」
生命は5つの鞘(層)で構成されている
意識(記憶・情報)が身体と精神に作用する
生命と宇宙の法則を知る
生命を支える9つの法則
アーユルヴェーダのハーブ活用法のまとめ - おわりに