高城さんによる、観光先進国についての最新の情報です。
※発売日が5月末から6/7に変更されました。
先日ご紹介しました、高城剛さんの新刊「観光大国スペインに見る、オーバーツーリズムの現状と未来」ですが、出版プロデューサー 久本勢津子さんのXによると、発売日が5月末から6/7(金)に変更になったそうです。
5/28(火)に開催された「読者感謝祭」で先行発売していた本書を入手しましたので、ご紹介します。
近年、世界的に問題になってきている観光客の増加による新たな社会問題となっている「オーバーツーリズム」について、高城さんが観光先進国のスペインに現地取材をした内容をまとめたものとなっています。旅行する側と旅行客を受け入れる側、両方の視点から参考になる次の時代のトレンドを知ることができます。
目次
- はじめに
- 第一章 世界におけるオーバーツーリズム
増えすぎた観光客が社会問題になったヨーロッパ
世界でもっとも観光地化に成功したバルセロナ
ビジネスコンベンションの誘致戦略
美食の街サン・セバスチャンから離れるシェフたち
ジェントリフィケーションで地域住民が追い出される
四時間しか滞在しないクルーズ客
街の姿が変わっていく
ツーリストゴーホーム
都心の成長サイクル - 第二章 行き過ぎた金融緩和とスマートフォンの普及に見る現状
金融緩和により観光地に流れる世界のマネー
LCCが海外旅行を低コスト化
スマートフォンが海外旅行を庶民のものに
ヨーロッパ統合の理想と現実
ノマドワーカーによるフリーライド問題
右傾化する世界
外国人排斥の行き着く先 - 第三章 オーバーツーリズム対策がなぜ困難か
城壁が壊された時代の受け入れ制限
飛行機とクルーズ船の制限
観光税を上げても効果は薄い
ルッキズムがはびこる今、集中は避けられない
強硬策を進めたバルセロナ前市長
政治だけでは解決不可能
今後二〇年は「無人の時代」に - 第四章 スペインの観光戦略から学ぶこと
オーバーツーリズム対策成功都市ベニドルム
まちづくりを絡めたゾーニング戦略
縦方向に都市を拡張する
ターゲットを明確にせよ
情報発信で観光客の振る舞いを変える
観光恐怖症の日本
「価格調整」で利益分配を最適化
観光客をデータで管理
テクノロジーと道徳心が両立する社会システム
ソリューショニズムの罠 - おわりに