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2024年6月22日土曜日

【関連本】【絵画,写真,美術】イメージ 視覚とメディア(Ways of Seeing)ジョン・バージャー 著


「良い」写真とはどんなものか?

先日の高城剛さんのメールマガジン(Vol.674)で紹介されていた書籍です。『「良い」写真とはどんなものか?』という質問への回答として紹介されていて、「良い」写真と「好きな」写真についての解説は読みごたえがあります。

著者のジョン・バージャーはイギリスの美術批評家です。本書はイメージが氾濫する時代において人々が「ものを見る」ことの意味について問題提起をした内容で、半世紀以上前に発表された内容とは思えない先見性があります。1972年に初版発行以来、増版を重ねるロングセラーの名著です。

AIがますます身近になる現代において、改めて読みたい一冊です。


目次

  • はじめに
  • ⅰ イメージの変容
    1 「見ること」の位相
    2 言説の神秘化
    3 複製環境の意味
    4 絵画の新しい価値
    5 解き放たれたイメージ
  • ⅱ 社会空間になったイメージ
  • ⅲ 「見ること」と「見られること」
    1 光景としての女性
    2 NUDEとNAKED
    3 「裸体」の機能
  • ⅳ 見られる女たち 取り囲む女たち
  • ⅴ 所有するタブロー
    1 所有形式としての絵画
    2 画法の矛盾
    3 新しいジャンル
    4 風景と自然への浸透
    5 油絵の本質
  • ⅵ 「見ること」のなかの「所有すること」
  • ⅶ 広告の宇宙
    1 欲望のトボス
    2 広告言語と絵画言語
    3 現実から非現実(メディア)へ
  • <見ることのトポロジー>伊藤俊治
    1 視覚のメカニズム
    2 写真の発生の周辺
    3 ブルジョワジーの眼
    4 コレクターとしての美術館
    5 自然からの離脱
    6 複製環境の広がり
    7 博覧会から広告へ
    8 新しい見ることの位相
  • 訳者あとがき