厳しいアメリカの現実
2012年のある1か月だけを見ても、フードスタンプ(低所得者向け食糧補助)を受給したアメリカ人は6500万人もいる。
全米人口の5人に1人が、日本で言うところの生活保護を受けていることになる。
そこには当然、かつて中産階級だった人々も含まれており、誰しもが「明日はわが身」と考えざるを得ないし、この光景は、親米ならぬ従米政策を続ける日本の未来なのかもしれない。
分断した世界(高城剛 著)
2012年のある1か月だけを見ても、フードスタンプ(低所得者向け食糧補助)を受給したアメリカ人は6500万人もいる。
全米人口の5人に1人が、日本で言うところの生活保護を受けていることになる。
そこには当然、かつて中産階級だった人々も含まれており、誰しもが「明日はわが身」と考えざるを得ないし、この光景は、親米ならぬ従米政策を続ける日本の未来なのかもしれない。
分断した世界(高城剛 著)
Q28 日本についてどう思いますか?
僕は日本がとても好きです。日本の美しい国土や文化、思慮深い人々の生き方や、挑戦的だった高度経済成長期の企業の姿勢など、世界をまわればまわるほどに、より日本を好きになります。
しかしその反面、現在の「日本式システム」は、それらのすばらしい箇所を帳消しにするほど、マイナス面が大きいと思います。
バブル崩壊と国際化の失敗から保守的かつ内向きになり、表面的に合理的に思える選択を繰り返し、あたらしい可能性を追求しない姿勢は、多くの人を疲弊させるだけだと思います。
ですので、現在の既得権を持つ人だけに都合のよい内向きな「日本式システム」が瓦解し、本来の日本の素晴らしさを考え直し、誰もが挑戦できる可能性を持つことができる国になれば、日本という国は、世界に輝く素晴らしい国になると思います。
白本(高城剛 著)
日本は生き残りをかけ、EUに入る道を選ぶ
イギリスを含む北米連合+中南米連合、BRICs+α連合、EUと世界は三極化し、日本は孤立する可能性がある。
具体的には2040年を前後して高まるだろう。
かつてイギリスが植民地から去った時のように、日本国内には嫌米機運が高まり(それを背景にした政治家が当選し)、いまさらBRICs+α連合にも入れない日本が進む道は、世界的な孤立(rest of the world)か、地域性を超えた新しい取り組み、すなわちあたらしいEUに加入するか、この二つの道のうち一つを選ぶしかなくなるだろう。
そして、日本はEUに入る道を選ぶ、と僕は予想する。
出典:2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生(高城剛 著)
コルバートは、現在「6度目の大絶滅」に向かって進行しており、それを引き起こしている張本人は、我々人間であるという。果たして、年々増え続けるこの絶滅種には、人間自身も含まれているのだろうか?
出典:2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生(高城剛 著)